社長の思い

『活力と連帯感』を強め、押し寄せる倒産の連鎖の波と大不況の嵐を乗り越えよう

 5年前4月の当社設立当時の株価は7600円、先日はそれをいとも簡単に割り込む26年前の7100円台の水準に落ち込みました。世界に名を轟かせた多数の大手銀行・保険・証券会社が巨大な直下型地震に襲われたかのごとくにあっという間に倒産し、その連鎖の波は未だ収まらず、そして新たな活断層が何時牙を向くのかを誰も予測することが出来ません。世界中の政治・経済指導者たちが結束して叡智を絞り、議論を重ね、処方箋を投入すれども効果は現れず、それをあざ笑うかのごとくにまた新たな余震が発生する有様です。
 残念ですが、暫くはこのような状況が続きます。震源地から比較的遠かった日本やアジア、BRICs、VISTA(ベトナム、インドネシア他)などは早期に立ち上がり、やがて新しい世界システム・経済システムの再構築へと繋がるものと予測しています。しかしそれには永い年月を要することになるでしょう。

 我々はこの事態が容易ならざるものであることをまず受け止め、右往左往することなく覚悟を決めて、打ち勝つための強さを磨いていく必要があります。一人ひとりの人間的な強さ・たくましさ、活力と連帯感に満ちた強い組織の実現、あくなきチャレンジと改善努力によるブレークスルー(問題解決、現状打破)できる強い頭に鍛えることがまず基本です。
 戦後の焼け野原の中から我々の先輩達は、奇跡とも言われるほどに立派に甦りました。解決できない問題はないのだ、という強い信念と自信をもって共に努力して参りましょう。

 いにしえの飛鳥の昔、舒明(じょめい)天皇は“天の香具山に登り、国見の儀式として人々の住む広い平野を見渡せば、(かまどから)煙が立ち上っている。大和の国(日本)は豊かなよい国だ”と万葉集に歌っています。
(夕餉の支度をするはずのかまどから煙が立ち上っていないのを見て、政治を改める『民のかまどを思う善政』があったとも語られています)。
 私は2007年年頭の挨拶の中で、『民のかまどを思う政治』のことを引用し、『社員重視の姿勢(甘やかすことではない)』を当社経営の基本コンセプトの一つとして掲げていることをお伝えしています。また、最近発行した会社パンフレットでの挨拶文冒頭でも、企業経営の目的は『お客様から有用だと認めて戴けるような仕事をすること』と、業務実践を通じて『人を育てること、社員が立派な企業人(本当の気持ちは人間)として成長する環境を提供すること』と断言しています。
 年末賞与の動向も厳しい情報が飛び交っています。東証一部上場の大企業平均でも昨年比マイナスになっています。しかし、当社はこのような時勢であっても皆さんが団結して努力を継続して戴けるなら、年末賞与についても世間とは違った答えが出せると考えています。
 『社員重視の経営姿勢』が根底にあることをご理解戴き、社員の皆様には安心して社業発展のために邁進して下さるようお願いします。

 今、浮き足立って右往左往しても意味がありません。このように厳しい時期だからこそ、誰一人として傍観者になることなく、人間力を真剣に磨き、すべての社員があらん限りの知恵を絞って改善・工夫を心掛け、強い人間に成長したいものです。逆境に耐えて人はさらに磨かれ、人間として魅力ある光を放つことが出来るのです。メジャーリーグレイズの岩村選手の言う『何苦楚魂(なにくそだましい)』で、弱小球団をワールドシリーズ進出という逆境から栄光へ導いたように。
 『活力と連帯感に満ちた強い組織』をつくり、“日本の元気に貢献する企業”として前進していきたいと思っているところです。先月のメルマガで述べましたように、“いつもお客様のことを最優先に考え、最高の価値を提供する”努力をし続ける“ことがベースです。  
 当社にはチャンスは沢山あります。皆さんの力強いご協力をお願いします。

2008年10月