楽観主義は意思によるものである!強い意思をもって前向き思考で新しい年に向かいましょう!

 人類のみが過去の経験や知見によって未来を予見して行動することが出来る動物である、と人類学者は言っています。人はそれぞれ持って生れた性格や経験、周囲環境によって、“明るい未来を信じて楽観的に振舞う人”もいれば、“物事に対して悲観的に考えて行動する人”もいます。

 アメリカの心理学者や日本の大学教授などが生命保険の営業員を対象に調査したところ、楽観主義者の方が営業成績は大幅によく、モチベーションも高い!という研究結果が明らかになっているとのことです。

 研究結果によれば、楽観的思考の人は、上手くいった原因を「自分の頑張りが報いられたのだ」と考え、「いつでも精一杯やるのが私の生き方だ」と受け止める一方、悲観的思考の人は、何か失敗したときの原因が自分の所為(せい)だと考え、萎縮する傾向があるとのことです。

 販売成績、モチベーション、業務定着率のいずれにおいても大きな差が出ていることから、“慎重に考え取組むことは大事ですが、悲観的になり過ぎない方が良い”ということを物語っています。言い換えますと、私たちは人類だけが持つ未来を予見する能力を活かして、様々な角度から検証と予測を行い、予見されるリスクを回避することで、自ずと自信が持て、楽観的に振舞えるのです。

 フランスの哲学者アランは、“悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである”と述べています。意思をもって周到に計画して行動すれば、楽観的になれるとの示唆と考えて良いでしょう。部門経営に携わる幹部社員やリーダー職にある方、プロジェクト推進を担われる方は特に、強い意思をもって“夢や希望が持てる計画”を掲げ、実践に際して発生する問題の原因を「外部要因や人の所為」にすることなく、“問題は自分を鍛えてくれるチャンスだ”と楽観的思考で取組むことがよい成果に繫がります。責任ある立場の方も、若手の方も、強い意思をもって楽観的に、かつ前向き思考で、新しい年に向かって参りましょう。

 私も長い開発屋人生の中で、「常に前向きに取組む、未知なることに関心を持って積極的にチャレンジする」という考え方で行動してきた積もりです。大きな成果を残せたとは思っていませんが、楽しかったですし、大いに遣り甲斐を感じて過ごすことができたと思っています。そしてこれからも、皆さんと一緒に前向き思考で頑張って参ります。

 経営学者ピーター・ドラッカーは、様々な課題にチャレンジする時、次のような優先順位で決断するよう指針を与えてくれています。① 過去にとらわれるよりも未来指向で、② 問題に拘泥(こうでい)するのではなく機会に焦点を合わせ、③ 横並びではなく独自性を持ち、④ 無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶようにとのメッセージを残しています。

 新しい年の始まりに際して、意思を持って楽観的に発想し、より多くの成果を挙げて参りましょう。今年の1年が全社員とご家族の皆様にとりまして、そしてやがて入社される内定者の皆様にとりまして、有意義で実りの多い年でありますように、心から願っております。
Happy New Year 2019 !

『活力と連帯感』に満ちた良い会社を皆さんと一緒に実現して参りましょう。

(社内報より)
2019年1月