明るい将来ビジョンを描き、社員の皆さんと勝ち取る明るい未来!!

 50年後の日本の総人口は現在の2/3に減少して8600万人に、65歳以上の高齢者の割合は40%になると推計されています。総人口と労働力人口の減少は、マーケットが縮小し、需要構造が大きく変わること意味し、企業間競争の激化と企業倒産の波が押し寄せてくることと理解しなければなりません。また、税金や年金・医療費などの社会負担の増加など厳しい状況を踏まえると経済の停滞、国力の減退期に入っていくことは想像に難くありません。激動する世界経済、激化する国際競争。グローバルの大きなうねりの中で展開される企業経営は厳しい時代の波にさらされることになります。

 それだけに荒波の中で経営の舵取りをする者には、時代をとらえる目、決断力と実行力が問われることになり、責任重大だと認識しています。私たち働楽グループは、このような逆境にあってもなお成長を目指す前向きな会社の将来像を描いております。会社総会や研修旅行などの場ですでにお話していますが、
 2015年 500名、50億円の売上達成を当面の達成目標 として、
 さらに2023年 トップ5,000社、上位0.2%以内、上場企業品質を達成することを掲げています。
 10年後の目標達成は次の世代の若い皆さんが主役となり、知恵を絞り、一致団結して実現して戴くことになります。皆さんが活躍して戴くステージは格段に高く、そして活動の場が大きく広がります。今年入社の方も含めて全員が役職候補であり、意欲の高い方はマネージャや経営層を目指して大いに奮起して欲しいのです。

 さて、成長の本質は何か? それは『お客様や社会のニーズに適格に応える商品やサービスを提供し続けること』です。「勝つための基本戦略」はニーズにマッチした新しいビジネスモデルを創ることです。画一的な大量生産・大量消費の時代はとっくに過ぎ去って、ニーズは多様化から細分化、個別化の時代に入っています。この流れは大企業に不向きで、我々規模の会社に非常に有利になってきたということです。
 現状維持の考え方を捨てて、『もっといいものがいつもある、必ずある』という信念を持って今のサービスを見つめ直し、『“あったらいいな”を形にする』(小林製薬のキャッチフレーズ)という精神で新しいソリューションを発案する能力を磨かなければなりません。新しい鉱脈を発見した時のゾクゾク感を味わって欲しいものです。
 新しいビジネスモデルを創るという観点で言いますと、いきいきメディケアサポートが守備範囲としているヘルスケア分野には新しいビジネスのネタがゴロゴロ転がっています。新たに取組もうとしているAR(Augmented Reality:拡張現実)、新型バーコード技術、共通番号(マイナンバー)制度対応ソリューションなども新しいビジネスモデルになり得るでしょう。

 ニッチでも良いので まずトップをとり、その周辺のソリューションを次々と編み出し、それらがトータルで大きな新ソリューション山脈を形成するという作戦です。
 社員の皆さんから提案されるアイディアを新ビジネスに繋げたり、働楽ホールディングス経営企画本部と各部門が連携して新事業に発展させる仕組み作りを行って参ります。ボトムアップとトップダウンの融合化を図っていきましょう。また、経営企画部門が中心となって売上高30億円を難なく突破して、50億円の売上を達成する経営戦略を練ってもらいたいと思っています。

 もう一つ我々に有利なのは重厚長大型から軽薄短小の時代に変わったこと、すなわち比較的小さな投資で新しい商品やソリューションの開発が可能になったことです。特にアプリケーション開発では多額の投資よりも奇抜で先進的なアイディアに軍配が上がるケースが多いのです。ベテランのシニアよりも柔軟発想ができる若い皆さんの方が得意とするのではないでしょうか。

 また開発手法も進化させなければなりません。これまではしっかりとした要求仕様書をお客様責任(実質的にはベンダが代行)で作成され、これに基づいて開発を進めるのが普通でした。しかし、ニーズの細分化・個別化が進むとお客様側にしっかりとした要求仕様書を作成する体制、能力や余裕がなく、抽象的で曖昧性のある状況の中で仕様を確定する能力を保持し、ソフトウェア・ソースの自動生成技術などを確立して、短期間で高品質かつ低コストで開発する力量が求められます。相矛盾するような要求を満たす知恵ある者だけが勝者となるのです。

 一方で 当グループの基幹事業であるSE事業をさらに大きく、強く、そして質を上げていくことが重要であることは言うまでもありません。クラウド化の進展、スマフォアプリのビジネスへの適用拡大などにより、求められるインフラ技術、ソフト開発技術も進化していますので、常に技術革新が必要です。基幹事業を安定的に拡大することが新しいビジネス創生のベースになります。この分野はマクロ的には成熟事業分野ですが、日立グループのお客様だけを見てもシェアは微小であり、さらにNTTグループをはじめ他のSI会社への食い込みを図ることで大きく伸ばせる余地があります。

 人は仕事を通じてのみ成長し、幸せを勝ち取れるのです。経済・社会環境は益々厳しくなりますが逃げることなく課題に立ち向かって、将来ビジョンを社員の皆さんと共に達成し、社員の皆さんとご家族の幸せを実現しましょう。当グループが元気に活躍することが、お客様貢献・社会貢献に繋がります。『日本の元気に貢献する!』気概とプライドをもって前進して参りましょう。
 明るい未来を我らの手にできることを信じて!!

2013年4月