社長の思い

『いつかを信じ続けた天才』 ― 人生において大切な何かを教えてくれた冬季五輪の数々のドラマ ―

 世界中の多くの人を熱狂の渦に包み込み、多くの感動を与えてくれたソチ冬季五輪。皆さんはどの競技、どの選手、どの場面が一番印象に残っていますか?! 41歳、レジェンドとまで称賛される葛西紀明選手の銀メダルは実に見事でした。1992年から22年間に及ぶ不撓不屈のチャレンジ、6回目の冬季五輪出場で掴んだ銀メダルですからそれは大きな価値がありますし、それだけに人々へ与えた感動は絶大なものがあるのではないでしょうか。
 そして次なる戦い、W杯参戦のために24日には成田空港を出発、27日未明にはまたも表彰台に立つ という快挙のニュースが届きました。現在、W杯で総合3位に付けており、「まだ優勝を狙える位置だと思っている。五輪の金と同じくらい難しいと言われている総合優勝を目指す」と意気込み、18年平昌五輪に向けても「4年後の金という目標に向かって頑張りたい」との心意気には感服します。風に怒り、不運を嘆いた昔の葛西。しかし、所属先の消滅など数々の苦難を乗り越えて、“風のせい”にすることなく、『いつかは絶対にいいことがある』と信じる強さを身につけたのではないか!との解説がありました。己の能力を信じ、チャンスを信じ、明るさを失わなかった天才。41歳の快挙は人生において大切な何かを教えてくれています。

 五輪代表選手の中には期待通りの結果が出せた人、「オリンピックは魔物が棲む」と言われるほどに特別の重圧の中でソチ五輪では必ずしもそうならなかった人、いろいろですが、いずれの選手も皆 天才的な才能の持ち主です。オリンピックに出場できたこと自体がすでに世界で何番目という素晴らしいことであり、褒め称えられることです。

 これらの人に共通する何かがあると思います。一つには、目標にしたことに対して全力投球でき、楽しく「習性化してコツコツと喜んでやる」ことができる人だと思います。そして、取り組んだら中途半端では決して終わらないで完全にマスターする=体得するまではやめないで実行するという強い達成意欲をお持ちだということだと思います。
 私たちは天才的才能を持ち合わせていないかも知れませんし、持っている基礎能力にも違いはあれど、何かに取組む姿勢や努力においてはオリンピックに出場するような人と比べて劣ってよいはずはありません。私たちはプロです。職業人として40年以上の長丁場を戦い抜くわけですが、葛西選手も既に22年以上世界のトップレベルにあり続けて なおもそのチャレンジを続けていることを考えるとそれは十分に長い時間であり、私たちも発奮せざるを得ません。
 私たちに足りないのは、目指すゴールの姿が描き切れていないことと、何かを成し遂げようとする意志の力と努力ではないでしょうか。誰しも自分の人生を大事にしたいと思っており、人生をより輝かせたいと願っていると思います。最初から大きなゴールを目指すのではなく、目の前の小さなゴールを達成し、そして次なるゴールを目指し、段階を経るたびに能力が増し、自信が湧き、それが次なる目標へチャレンジするエネルギになります。また、何かをしようとすれば失敗はつきものです。それを悔やむのではなく、反省し、教訓に活かせば良いのです。困難に遭遇したとき、できないことをあげつらうのではなく、達成するためにどうするか!?という発想に立てば自ずと解決策が浮かんできて楽しくさえなるものです。仕事を沢山して、経験と知恵を積み上げ、小さな失敗を大きな成功に繋げれば良いのです。獲得した経験や知恵は減ることがなく、人生の宝物になります。

 私たちは葛西選手のような高い目標は達成できないかも知れませんが、『自分の人生を絶対に良いものにするんだ!』との強い思いを持って“一生懸命!”をモットーにして、中途半端で終わらせず「喜んでコツコツとやる」ことを習慣化しましょう。『いつかは絶対にいいことがある』と信じ、己の能力を信じ、チャンスを信じ、明るさを失わないで、“成功するまで諦めない”という働楽のDNAを体現して参りましょう!!

2014年2月