『Spring has come!』  うれしい春が来た!

 私の故郷は山々に囲まれ田んぼと畑とそこに流れる小さな川、自然が一杯でそこらじゅうが春に埋め尽くされていたという遠い昔の思い出がよぎります。皆さんはどこから?何から春を感じますか? 鶯のさえずり、桜・菜の花、明るい日差し、春の味覚、女性達の装いなどなど 感じ方は人によって様々でしょう。大いに春を楽しみましょう。
 ぴかぴかのランドセルを背負った元気な1年生、真新しいビジネススーツに身を包んだフレッシュマンの希望に満ちた顔は私たちにも元気を与えてくれます。私たちIT働楽研究所グループにとっても大きな春がやってきました。今年はとりわけビッグな春です。
 グループ会社の経営全般を統括する働楽ホールディングスが4月2日に誕生します。同日には11名のフレッシュマンと実力揃いの経験者、見識豊富なシニアの方々が入社されます。

 国内景気も、円高の修正、株価の戻りや震災復興需要などにより改善傾向が見られます。リーマンショック以来の厳しい冬のような状態からようやく春の明るさが感じられるようになりました。冬の間に蓄積した技術力と経験、そして耐え抜く力を成長のエネルギにして次のステージを目指して前進できる春がきました。
 この景気も1~2年は比較的良好な状況で推移するものと思いますが、世界中で不安定要素を抱えており、先行きは決して楽観できるものではありません。我々を取り巻く現在の状況は、単に不況というよりも、混迷の時代に突入していて、全く先が読めない状況が続いています。ヨーロッパの金融危機など、世界規模の動きが影響するのに加え、日本は人口減と高齢化などによる市場の縮小とマーケット構造の変化など、一企業ではどうにもならない大きな動きに経済全体が影響を受けることになります。

 しかし、どうにもならない時にでも、会社は生き残って行かねばなりません。富士フィルムホールディングス社長・CEOの古森重隆氏は次のような示唆を与えてくれています。

 『21世紀は規模の大きい企業が一番ではない。変化に即応する企業が最強だ。ただ、変化に対応しても根無し草では駄目だ。必ずしっかりしたコアがいる』と。

 IT働楽研究所グループは、IT働楽研究所をはじめとする事業会社の持ち味を最大限に活かすと同時に、働楽ホールディングスのもとで統合経営の実現による強い経営の実践(事業規模の拡大、強化など)、経営効率と質の向上などを強力に推し進め確実にステージを上げたいと思っております。

 当社の基幹事業となっている『SEサービス・業務請負』は、社員の皆様のたゆみない努力がお客様から大変評価されています。この分野は業界全体では漸減の方向ですが、当社への期待は大きく相当の割合で拡大できると考えています。マネージャ層中心の委員会を作り、SEサービスのメニュー化、ノウハウの体系化を図り、当社の強みを見える化して、強力な営業展開をお願いします。
 さらにビジネスモデルの進化を図る必要があります。将来の基幹事業を目指して、今手掛けている3次元コンテンツ表示技術、ソフトウエア自動生成技術、北米No.1の組込データベース技術など最新の技術を武器にしたスマートフォン対応アプリなどニーズをしっかり捉えたソリューションやサービスを確立しなければなりません。しかも、早急に! 変化に即応する最強の企業と呼ばれるようになりたいと思います。
 また、大変評判の良い『いきいきメディケアサポート』のサービスは、“ヘルスケア・医療分野”は国の成長3本柱の一つに合致し、国家的課題解決に貢献する分野でもあります。自信を持って伸ばしていきましょう。そのためにはこの分野においてコンサルティング能力を持つ専門家集団を作り、トップシェアを達成するような優れたサービスを提供することが必要です。
 また、企業同士での事業連携・協業、資本連携も従来以上に推し進め、お客様や社会の要請に力強く応えられる存在になりたいと思います。

 全社員のたゆまぬ研鑽と業務への精励によりIT業界で一定の足場を築くことが出来ました。感謝申し上げます。一方で、一時たりとも改革とチャレンジを怠るならばたちまち危機に直面してしまうほどに、企業間競争は厳しいのです。チャレンジするエネルギを日に日に増して、着実に努力していくならば次のステージが約束されます。2015年に500人、売上50億円、2020年には1,000人、150億円の達成は夢ではありません。
 「目標なくして計画なし、計画なくして行動なし、行動なくして成果なし」。大きな目標ですが、グループ会社の全社員が一丸となって“達成するためにどう行動するか”を考え続けるならば、大きな成果を上げることが可能になります。

 『ときは春』。魂みなぎり、血・肉踊る春。さぁ 皆さん、“活力と連帯感”を持って、IT働楽研究所グループの発展のために力強く前進しましょう。グレートカンパニーに続く道を!!

2012年3月