社長の思い

『希望』

 『今は希望が欲しい』(宮城県女川町長 安住宣孝)。
 私たちの想像をはるかに超える巨大な地震と津波は、残忍ともいえるむごいやり方で幾数十万の人々に一気に襲い掛かり、幾万の命と財産と多くのものを奪い去っていきました。巨大な津波は防波堤の抵抗をあざ笑うかのように軽々と乗り越え、家々のみならず鉄筋コンクリートの工場、学校、病院などの大きな建物でさえもあっという間に押し流し、返す波がさらに傷跡を深く残しました。惨劇極まりない映像が繰返し流されても、“これは本当の出来事だろうか”と、にわかには現実の出来事として受け止めることができないほどにむごたらしいものでした。
 それでもなお人々は家族・身内の所在を日夜懸命に探し続け、自らも生きるすべを得ようと気力を振り絞って過酷な事態に立向っています。冒頭の言葉『今は希望が欲しい』は、自らの肉親も被災されているにもかかわらず懸命に住民の命を守り、生活再建、町の復興のために全力で陣頭指揮を執られている女川町長 安住宣孝さんの言葉です。本当に重い言葉であり、心の奥底からの叫びでもあると思います。
 家族も財産もすべてのものを失い、うしろから迫りくる絶望という真っ暗闇から何とか這い上がりたいと将来に向かって再建の道筋を描きたい、一筋の光明を見出したいと極限の状況の中でもがいておられる農家の方、漁業者の方々が苦しい胸の中から絞り出すように、“希望が欲しい”“将来に夢を繋ぎたい”と語っておられます。何とか希望を繋いで戴けるようにと日本中から支援の手が延べられ、復興に向けての活動が開始されています。一日も早い復興を願わずにはいられません。

 絶望の淵から遠いところにいる私たちは自ら願えば多くのことが容易に可能になります。自らが意志をしっかり持てば計画を実行することも容易であり、希望を持って未来に向かって突き進んで行くことにも何の障害もありません。思いが強ければ強いほど希望や夢は確実に実現できるのです。

 『この世を動かす力は希望である』 『希望は強い勇気であり、あらたな意志である』(マルティン・ルター)
 『希望を失わないでやっていると自然と知恵も出てくる』(松下幸之助)

 4月1日には新しい仲間がやってきます。大きな希望を抱いてやってきます。
 会社も新年度を迎えます。大きな夢のある予算をみんなで練り上げました。2011年度予算を全社一丸となって強い気持ちで達成して参りましょう。お一人お一人が自らの役割を理解され、知恵を出し、努力して戴くことが予算達成に繋がり、そして人間力の向上に繋がることを信じています。新入社員も、何年か前に新入社員だった人も2011年度の始まりに際して、新たな目標を設定して業務に邁進していきましょう。仕事を通じて人間としての器を大きくし、磨き輝かせましょう。
  “一生懸命やれば人間力がつく” “夢は見るものではなく、かなえるものだ!” 史上最年少(36歳)で東証一部上場を果たした若干43歳の近藤太香巳ネクシィーズ社長の言葉にはパワーが溢れていました。ふた回り近く若い社長に見習って私も先頭に立ちます。夢はかなえてこそ意味があります。共に頑張りましょう。

 

 後付になりましたが、東日本大震災で被災された方々にお見舞い申し上げます。被災者を支援する暖かい動きが日本中に広がり、力強い復旧・復興活動が開始されています。そして世界の各地からも救援活動や救援物資・義援金が続々と届けられています。
 当社からも義援金を差し上げようとCSR担当から募金の呼び掛けがありますので、社員の方のご賛同をよろしくお願いします。

 

2011年3月