社長の思い

心の筋肉を強くしよう!! ―混沌の時代を強く、明るく生き抜くために―)

 今月半ばの日曜の午後、買い物帰りの車のラジオのスイッチを入れたところ、いきなり“【心の筋肉】を強くしよう”という言葉が聞こえてきました。声の主は歌手、俳優など多才なタレントの加山雄三さん、聞き役はNHKの柿沼アナ。加山さん曰く【心の筋肉】を鍛えるためには、“いろいろな問題に遭遇しても逃げずに前向きに取組むこと、ポジティブに考えること”が重要で、逆に“愚痴を言う人、問題から逃げたり、人のせいにするような人”は【心の筋肉】を弱くすることになると続けていました。
 加山さんと言えば、裕福な家庭に育ち、慶応ボーイで、歌手・俳優として脚光を浴び、70歳を過ぎた今も大変明るい方で順風満帆の人生を歩んできた人だと思っていたのですが、巨額の負債を抱え、大変な不遇の時代があったというのは驚きでした。
 1970年のパシフィックパークホテル倒産時には、連帯保証人として最大23億円もの借金を抱え、ギャラはほぼ全額借金の返済に充てられた。「死んだら生命保険が出るんだろ」といった言葉を浴びせられても我慢し、ひたすら床に額をこすりつけた。家は取られ、妻の実家で6畳一間の間借り生活が始まる。食事しようにも卵が1つしかない。1つの卵を夫婦2人で分けあって、卵かけご飯を食べたという苦労も味わったが、10年がかりで返済した。
 「73年間生きてきて、振り返って考えさせられることいろいろある。(とりわけ)思う気持ちというのはものすごく大事で、夢を持ちビジョンを描くわけだ。時間はどのくらいかかるか分からないけれども望みはかならず叶う。明るく生きればいい。絶対そう思っている方がいい」。普通の人が経験し得ないような過酷とも思える体験からの言葉にはさすがに重みがあります。

 デフレの克服、年金・医療の問題、借金まみれの国家財政などなど日本の経済・社会が抱える問題は大きく、脱出の筋書きは見えておりません。我々のIT業界を取巻く状況もIT投資の低迷や押し寄せるグローバル化の波などが回復を鈍らせ、世界経済・社会が抱える問題も混迷の状況が続き、不透明さは度を増していると言わざるを得ません。世界全体がまさに混沌の時代を迎えています。

 しかし如何なる状況にあろうとも、我がIT働楽研究所は持続的成長・発展を続ける存在でありたいと願っています。そのために、戦略と戦術を絶えず磨き、全社員一丸となって粘り強く努力していくことが必要です。昨今 若干ですが景気は上向き加減にあり、このチャンスを捉えて早く次のステージに上がる必要があります。
 システムエンジニアリング部は予算達成に向けて全力で取組んで戴いております。新年度に入り既に数名の優秀な方々に入社戴き、重要な働きをして戴いています。ソリューション開発部では新規ソリューションの立上げを行い当社事業に厚みを加え、予算達成を目指して奮闘して戴いています。  将来に繋がる新機軸を打ち立て、技術力を一流の領域へとアップし、組織力を磨き、人間力を高めていくことが欠くことのできない要素になります。

 組織力は、一人ひとりが持つ多様性が相互に有機的に結び付き、目的に応じて陣形を変え、強い連携により問題を解決する力の源泉です。加山さんの言葉になぞらえるなら、【組織の筋肉】を強くすることが大事だと思います。しなやかで強靭な力を発揮できるよう【組織の筋肉】を鍛えることを合言葉にして取組みましょう。
 何はともあれ皆さん一人ひとりの【心の筋肉】を鍛えて戴きたいと願っています。先に述べましたように、これからの時代はまさに混沌として不透明さが付き纏って想定通りにならないことが多々あると思います。心が折れそうになることもあるでしょう。そのとき、“【心の筋肉】を鍛えるチャンスだ! どのように解決しようか?!”と前向きに捉えてチャレンジして下さい。このようなことの積み重ねがしなやかで強靭な【心の筋肉】を創り上げることになります。自分を信じ、仲間や会社を信じることも大事です。
 また、「なんとしてもやり遂げる」という強い思い、「成功するまで諦めない」という強い心を持って粘り強く行動することが皆さん一人ひとりを強くします。そうすることが落胆の人生になることを防ぎ、病気も逃げていくのではないでしょうか。

 不透明で混沌とした時代を皆さんとともに歩んでいきたいと思っています。強く逞しい会社を皆さんと共に創り上げ、持続的成長・発展へと繋げていきたいと願っています。厳しい時代にあっても、常に会社は皆さんの人生がより良いものとなるよう努力を惜しみません。

 最後にもう一度、加山さんの言葉を借りて締めくくりたいと思います。『人生の三冠王、それは「関心、感動、感謝」』。感謝の気持ちを持つと人は柔和になります。

2010年7月